発達障害の息子と僕 〜YAH YAH YAH🎶〜

どうやら息子は発達障害らしい。

アスペルガー 症候群のようだ。

 

皆さんはチャゲ&飛鳥さんの「YAH YAH YAH」という曲をご存知だろうか。

かなり売れた曲なのでご存知の方も多いであろう。

 

まさに「YAH YAH YAH」な出来事があった。

 

息子は学校でクラスメイトから軽いイジメにあっている。

コミニケーションの取り方や人との距離感が若干周囲とズレているので、クラスでも浮いてしまうのであろう。

本によると発達障害の子は、その特性から学校でイジメに遭うケースが多いようである。

 

先日、休み時間、クラスメイトの一人に腹部を蹴られたらしい。

息子が冷やかされ、腹を立て叱責したところ、逆上したクラスメイトに腹部を蹴られたようだ。

 

その場は息子がやられて場が沈静化したようであるが、授業が始まっても、

冷やかされ、蹴られた事が許せず、悶々としていたようである。

 

息子は一つのことが頭に入ると、それに支配されてしまう傾向にある。

授業も聞かず、怒りの感情が高揚していったのだろう。

 

授業中なのに急に立ち上がり、教師のもとに行き、

「今からAくんを殴りに行きます」

と宣言し、そそくさと移動するとAくんを殴ってしまったようである。

 

まさにチャゲ&飛鳥さんのYAH YAH YAH、

「今からそいつを  これからそいつを  殴りにいこうか」

のお祭り状態であったようである。

 

突然殴られたAくんはその場で泣き出してしまったようだ。

 

放課後、教師から妻のもとに電話連絡が入った。

息子がAくんを殴り、騒ぎを起こしたという内容であった。

また、Aくんの親にも状況報告の電話を入れたとのことであった。

 

本来、息子は間違ったことが嫌いで、正義感が強い。

悪く言えば空気を読めず、流してもいいような些細な誤りごとなども指摘してしまうところがあり、

理不尽に人を殴ることなど想像ができなかった。

 

もちろん、暴力など肯定はできないが、何か理由があったのだと想定できた。

 

帰宅後、妻が息子に確認をすると、

・執拗な冷やかしを受けていたこと。

・先にAくんに腹部を蹴られていたこと。

・この事件前からも影で陰湿なイジリがあったこと。

・事件後、息子からA君に謝罪すると彼も過去の行いを謝罪してくれ、返って関係が深まったこと。

を話してくれたようだ。

 

教師からそこまでの説明はなく、把握している様子も無かったようである。

 

「先生、教師の仕事が大変なのは理解している。

   うちの息子が扱いづらいのも理解している。

   だけど、物事の本質を理解しようとせず、表面だけを汲み取って、

   指摘しやすいところだけ指摘し、

   「私、ちゃんと教師やってます」的な対応は如何なものかと。

   そんな事を繰り返すから、他の生徒や親からなめられるんだよ。

   子供達も親もバカじゃない。

   ちゃんと熱意のある先生は適正に評価するよ。」

 

念のためAくんの親にも謝罪の電話を入れた。

 

Aくんの親も教師からの「突然子供が殴られた」との電話に驚いたようだが、

帰宅したAくんからきちんと状況の説明(過去、息子を執拗にいじっていた事を含め)を聞いていたようで、

お互い様だと笑っていただけた。

 

本当にすみませんでした。

 

暴力は絶対に良くない。これは間違いない。

息子の行った暴力に関しては、しっかり駄目なものだと指摘した。

 

だけど今回のケースに関しては、あまり怒る気になれなかった。

発達障害から人間関係が不器用で、イジメられることも多く・・・

でもやられっぱなしではない息子が少し誇らしくも感じてしまった。

 

親として、私もまだまだなのかな。